神棚を年末までに掃除したい!掃除をいつ行うべきかや掃除方法を紹介

神棚を年末までに掃除したい!掃除をいつ行うべきかや掃除方法を紹介

BY: MAGAZINE編集部

神棚を年末までに掃除したい!掃除をいつ行うべきかや掃除方法を紹介

年末の大掃除を行うにあたって、神棚を掃除すべきかどうか迷っている方も多いかと思います。掃除しなければいけないとわかっていても、神聖なものだからこそ時期に気を使ってしまって、結局取り掛かれなかったなんてことも。

神棚は長年お掃除していないと、ほこりをかぶっていたり、御札が古いものになっていたりすると、神様への失礼にあたります。神をまつっている神聖なものだからこそ、必ずきれいにしておきましょう。

本記事では神棚の大掃除に最適な時期、掃除に必要な道具から具体的な方法まで詳しく解説していきます。

今まで一度も神棚の掃除を行ったことがないという方でもわかりやすいように説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

神棚の大掃除はいつやるのが良いのか

12月上旬に行う

平日は仕事や学校などがあり大掃除の時間を取るのは難しいものです。ただせっかくのお休みを使うのはもったいないと思い、連休が多い12月下旬に大掃除しようと思う方も多いのではないでしょうか。

しかし12月下旬になってしまうと23~25日は天皇誕生日とクリスマス、30、31日は年末というようにイベントが重なります。イベントが重なるとどうしても予定が入ってしまったり、ゆっくり過ごしたくなってしまったりと神棚の大掃除にとっつきづらくなってしまうかと思います。

また次の項でも述べますが9のつく日や年末の大掃除が好ましくないなどの理由で、快く大掃除が出来る日程が少なくなってきます。

そのため神棚の大掃除は12月上旬に終わらせておくのがおすすめです。12月上旬の土日を使ったり、平日に少しずつ掃除を進めたりなど計画的に大掃除を行ってみてください。

9が付く日は避けて掃除する

9が付く日は「苦しむ」ことを連想させてしまうので、縁起が悪いといわれています。
特に29日に大掃除をした後、門松を飾ってしまうと「九松」=「苦待つ」を連想させてしまうのでNGです。

31日までに掃除は終わらせておく

31日にバタバタと大掃除をすると、正月飾りを飾るのがどうしても31日からになってしまうかと思います。
31日に正月飾りを飾るのは一夜飾りと呼ばれており、神様を迎える気持ちが足りないということで失礼に当たります。

29日は「九松」で縁起が悪いので、最低でも30日までには神棚の大掃除を終わらせておきましょう。

神棚の正しい掃除方法

大掃除の際にどういった手順で神棚を掃除すると良いのでしょうか。ここでは、神棚の掃除で必要なものや掃除の手順について紹介していきます。

準備するもの

神棚の大掃除に準備するものは以下の通りです。
・数枚の綺麗な布
・お米、清酒、水、塩などの新しいお供え物
・新しいしめ縄(しめなわ)、紙垂(しで)、雲
・数枚の白い和紙
・ブラシ(PC用のエアーブラシでも可)、ハタキ

掃除手順

神棚の大掃除は基本的に拭く、払うという動きで行います。ただ神棚は白木を利用していることが多くカビができやすいので、神棚を拭く際は乾いたもので掃除しましょう。

また神様を祭っている神棚だからこそ、敬いの気持ちを持って掃除にとりかかることも重要です。

具体的な掃除手順は以下の通りです。

1.手や口を水で清める
2.神棚に感謝の気持ちをこめて一礼する
3.神棚と榊等をすべて下ろして、机に布を敷く
4.棚板にがたつきがないか確認して、板を掃除する
5.神様に息がかからないようにするため、口に和紙をくわえて、神棚からお札を取り出す
6.取り出したお札を白い布の上に置く
7.ブラシや乾いた綺麗な布で神棚を掃除する
8.和紙を口にくわえながら、先ほどのお札を神棚に戻す
9.中のお札がずれないように神棚を戻す
10.お米、清酒、水、塩などの新しいお供え物をお供えする
11.新しいしめ縄(しめなわ)、紙垂(しで)、雲などで装飾をする
12.神棚に一礼し、掃除を終える

神棚は神聖な場所なので作法が大切

神棚は神様を祀っているので、神社と同じく作法があります。そのため、神棚の掃除も正式な儀式の一つとして扱われます。掃除の際には、一つ一つの所作に気をつけなければいけません。

神棚の掃除で注意すること

神棚を掃除する際、やってはいけないことや注意しなければならないことがあります。気持ちよく新年を迎えるためにも、注意点を押さえておきましょう。

神棚は床に置かない

神棚を棚板から下ろした時、ついつい床に置いてしまう人がいます。しかし、床に神棚を置いてしまうと、神様の目線が自分の目線より下になってしまうという大変罰当たりなことが発生してしまいます。神棚は床にはおかず、台や机の上に置くようにしましょう。間違っても自分の足元に置いてはいけません。
また、神棚を降ろす際は神具を全て取り出してから降ろすようにしましょう。神棚を下ろした際に固定されていない神具が落ちてきてしまうのでとても危ないです。

汚れた掃除道具を使わない

神様は「穢れを嫌う」と言われています。そのため、汚れている雑巾や掃除をした後の雑巾は使用しないようにしましょう。神棚の掃除には「神様を清める」という意味合いがあります。新品の雑巾や布を用意して掃除を行いましょう。

掃除前に必ずお清めと神棚への挨拶をする

神社でお参りをする際、手水舎で清めてからお参りします。これには、穢れを落とすという意味合いがあります。神棚も同じようにお清めをしてから触れましょう。また、神棚への挨拶も欠かせません。
お清めや挨拶を行わなかったためバチが当たってしまった、なんてことにならないためにも、お清めと挨拶は必ず行いましょう。

交換した御札をゴミに出さない

神棚を掃除した際に交換した御札はゴミとして処分してはいけません。御札には神様が宿ると言われています。交換した御札は神社に「古札」として納めましょう。
古札として納めると神社ではお焚き上げをしてもらえます。炎で浄化することで清められると考えられています。
同様に、交換した紙垂やしめ縄も燃えるゴミとして出さず、古札と一緒にお焚き上げしてもらいましょう。

神棚に向かって息を吹きかけない

神棚の中には複雑な作りをしているものがあります。狭い場所や手が届きにくい場所のほこりがなかなか落とせない時、ついつい息を吹きかけてほこりを飛ばすということをやってしまいそうになります。しかし、人間の息は穢れの象徴と言われています。うっかり息を吹きかけないように注意しましょう。

まとめ


今回は
・神棚を掃除するのは9のつく日と31日以外、できれば12月上旬が好ましいこと
・神棚の大掃除に一番必要なのは神様への敬意であること
などをご紹介してきました。

神棚は普段掃除するのを忘れがちな場所です。年末にせっかくお家の大掃除をするのなら、神棚もきれいにしておきたいものですよね。

神棚を掃除する際には手順があります。今回紹介した手順を守り、神様に失礼がないように掃除することが大切です。手や口を水で清めたり、口で和紙をくわえたりといった普通の掃除では必要ないような動作も、面倒と思わずに実践することが神様への敬意を表す一つです。細かなこともおろそかにしないようにしましょう。

また、神棚を掃除する際はいくつか注意点があります。タブーとされていることもあるので気をつけて掃除しましょう。

年末は休暇もあるので、掃除のためのまとまった時間が取りやすい時期です。年末こそ神棚の大掃除を行ってみてはいかがでしょうか。

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