大切な骨董品を保管したいと思っていても、正しい保管方法や保管場所が分からずにずっと放置してしまっているという方は、多いのではないでしょうか。
骨董品は周りの環境や汚れに非常にデリケートなものです。そのため保管方法や保管場所を誤ると劣化を早めてしまうこともあります。せっかく価値のある骨董品だからこそ、価値を出来る限り下げないでいたいものですよね。
そこで今回は骨董品の劣化を防ぐ、正しいお手入れ、保管方法を解説します。骨董品の種類ごとに解説しているので、絵画や陶器など、様々な骨董品を持っているという方も是非参考にしてみてください。
骨董品を綺麗に保管する上手なお手入れ方法
保管するといってもお手入れを怠ると骨董品が傷んでしまうこともしばしば。ここでは骨董品の保管前、保管中にぜひやっておきたいお手入れ方法を解説します。
晴れた日にお手入れを行う
骨董品は天気が晴れた日にお手入れを行うようにしましょう。雨の日にお手入れを行うと、湿気のせいで骨董品を傷めてしまうことがあります。
お手入れをする際に雨で骨董品を傷めてしまったら本末転倒です。お手入れは晴れていて湿気が少ない日を選んで行いましょう。
指紋や汗が付かないように布手袋を付ける
骨董品には手の油分、指紋、汚れなどが付着しやすくなっています。一度付着したまま保管してしまうと汚れが取れなくなってしまったり、カビやシミの原因になったりすることもあります。
カビやシミ、汚れのついた骨董品は本来より価値が下がってしまうこともあるので、素手で扱わないようにすることが重要です。
そのため、骨董品のお手入れをする際は骨董品専用の布手袋を使用しましょう。布手袋といっても骨董品専用のものを使うことで、縫い目が細かく、骨董品に傷をつける心配が少なくなります。また、汚れが付着した手袋を使ってしまわないように、こまめに手袋を洗濯することが必要です。
唾が付かないようにマスクをつける
骨董品のお手入れ時にせきやくしゃみが出てしまったら骨董品に唾をかけることにつながってしまいます。骨董品に付着した唾が劣化を早める原因になることもあるので、それを避けるためにもマスクをしてお手入れを行いましょう。
複数人で会話しながらお手入れする際も、マスクをしていれば唾がかかる心配がありません。
骨董品の種類によって保管方法は異なる
骨董品の保管は、種類によって多少保管方法が変わってきます。骨董品それぞれに合った保管を行うことで、骨董品の劣化を最大限阻止できるのでぜひ実践してみてください。
絵画の保管方法
日光を避ける
絵画は色あせや材質の劣化などが主な劣化として挙げられます。
色あせは日光に当たることで絵の具が焼けてしまうことが原因の1つです。そのため直射日光の当たらない場所に置き、光を避けるために黒い布をかぶせて保管しましょう。
湿度管理を徹底する
材質の劣化は主に極度の乾燥や湿気で起きてしまいます。乾燥した場所だと絵のひび割れにつながってしまう恐れがありますし、湿気のある場所だとカビの発生を促してしまいます。そのため適度な湿度を保った場所で保管しましょう。
陶器の保管方法
高い場所に置かない
陶器は落としたら割れてしまう可能性が非常に高い骨董品です。高い位置に保管して落としてしまった…なんてことがないように高い位置に保管することは避けましょう。
日光や湿度管理に注意する
絵画同様、日光や湿気も色あせ・傷みの原因となってしまうので、そういった場所を避けて保管することが重要です。
宝飾品の保管方法
手袋をつける
宝飾品は繊細なデザインのものが多いです。汚れや指紋が付着したまま保管してしまうと、デザインや価値を損ねてしまうことがあります。
収納前に柔らかい布で拭く
汚れや指紋を防ぐためにも布手袋を付けた状態で、柔らかい布で宝飾品を拭いてから保管しましょう。拭く際にも傷をつけてしまわないように、優しく力を入れずに拭くことを心がけてください。
掛け軸の保管方法
湿気を避ける
和紙と表装裂地という生地で作られている掛け軸はとてもデリケートな品です。そのため、湿気に弱くちょっとしたことでカビやシミができてしまいます。湿気がこもらない素材である桐を使用した「桐箱」に入れて保管しましょう。
桐箱に掛け軸を入れる際は、防虫効果や抗菌作用を高めるウコン染の裂で巻いてから収納しましょう。ウコン染の裂がない場合は和紙で巻き、掛け軸と一緒に掛け軸専用の防虫剤を入れて収納します。
扱う際は手袋を着用する
手についた油やほこりはシミの原因になってしまいます。手についているほこりや油を防ぐために掛け軸用の手袋をしてから掛け軸を扱いましょう。
茶道具の保管方法
日光と湿気に注意する
茶道具は日光や湿気によって劣化しやすいです。ヒビ割れを起こして壊れやすくなってしまいます。茶道具は日光に当たらず、風通しが良い場所に収納しましょう。
1つずつ包んで収納
茶道具を収納するときに1点ずつ柔らかい紙に包んで収納することで、道具同士でぶつかって傷がつくことを防ぐことができます。和紙や布に包むと良いでしょう。
彫刻品の保管方法
気温・湿度の急激な変化に気をつける
彫刻品は木でできています。そのため、気温・湿度が急激に変化してしまうと割れやすくなってしまいます。収納する場所の気温や湿度は一定に保つようにしましょう。
ホコリは乾拭きで拭き取る
ホコリがついている場合水拭きで拭き取ってはいけません。水分が付着してしまうとカビの原因になってしまいます。ホコリを拭き取るときは乾拭きで拭き取りましょう。
骨董品の保管に悩んだらトランクルームがおすすめ
自宅に骨董品の保管に適した場所がないという場合にはトランクルームはがおすすめです。
トランクルームには色々なタイプがありますが、中でも室内型のトランクルームがおすすめです。室内型のトランクルームであれば、空調・湿度管理が整っているので、一年中同じ環境を保つことができます。
また、防犯設備も充実しているので盗難の不安も解消できます。
さらに、トランクルームは様々な大きさのものが用意されているので、骨董品の大きさにあったトランクルームを選ぶことが可能です。
まとめ
デリケートで大事な骨董品だからこそ、保管には細心の注意を払いたいものです。
今回解説したお手入れや保管方法を実践すれば、骨董品の劣化を防ぐことにつながります。
ぜひ骨董品の保管に困っている方は実践してみてください。
もし条件にあった保管場所がない、大量の骨董品があってスペースが足りないという方がいれば、トランクルームの利用をお勧めします。トランクルームは自分に必要に合わせて保管スペースを借りることが出来る有料のサービスです。空調設備やセキュリティも万全です。ぜひ検討してみてください。